ある一つの発想が、このハイパフォーマンストランスを実現しました。
それは、「コイルボビンにノーカット鉄心を巻き込む」という発想。

NCWトランスは、新開発コイルボビンにノーカットの鉄心を巻き込んだ新発想のトランスです。好評のSCトランスから更に研究開発を進めてきた結果、コイルボビンと鉄心巻込装置を開発し、巻線、絶縁処理、鉄心巻込作業等の効率化と品質の安定化、製造コストの飛躍的な低減を実現しました。省資源、省エネルギーといったエコロジカルな時代にぴったりのトランスです。

コイルボビンの構造

NCWトランス用コイルボビンは、鉄心と巻線の配分、タップ出しなど最も合理的な形状を追及しています。一次巻線は二次巻線と鉄心から完全に分離絶縁され、国際規に対応する空間距離、沿面距離を満たしています。

NCWトランスの特徴（EI型比）

鉄心性能をフル活用できる。

コイルに鉄心を巻く事によって、鉄心有効断面を均一にすることができ磁路が短くなり方向性珪素鋼板の鉄心性能をフルに活用できる構造です。

鉄心に切断、ギャップがない。

構造が単純で鉄心に切断面やギャップ（接合部）がないため、漏洩磁束が少なく騒音や振動も発生しにくくなっています。

コイルボビンを使用。

コイルボビンの鉄心巻込部の曲率が鉄心内径と同一なので、鉄心特性を損なわずに鉄心の巻き込みを行うことができ、またコイルボビンと鉄心が一体構造に仕上がり、高い絶縁性能と正確な寸法形状を実現しています。また、自動巻線機による巻線が可能となり、より品質の安定した低コストの巻線を実現しています。

NCWトランスは多様化するユーザーのニーズに応えます。

省エネ型、低価格

ノーカット巻鉄心独自の鉄心巻込技術、方向性珪素鋼帯の採用により鉄損を大幅に減少させ、省エネルギー、運転経費の抑制に大きく貢献しています。価格についてもお求めやすい低価格を追求。すべての面で経済的です。

年間運転費（円）

負荷モデル/12時間→無負荷、7時間→50%負荷、5時間→100%
負荷（運転経費は20円/KWHとしています。）

小型、軽量、薄型

独自のコイルボビン、巻鉄心構造が可能にした小型、軽量、薄型の省スペーストランスです。しかも設置方法は立てても横にしても使用できますから、収納効率も大幅にアップしました。